今年のGWは10日間あります。長い休みの結果、「五月病」が心配との声をよく聞きます。しかし、産業医として1万人のはたらく人と面談をする中で、私は五月病の原因は、多くは4月の過ごし方に起因していると感じています。

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 五月病の原因を知り、4月のうちからしっかり対処していきましょう。

 産業医としては、五月病の原因は2つあります。1つ目は過去の友人たちと疎遠になること、2つ目は新年度での高すぎる期待です。

4月は今までの友人と疎遠になることがストレスに

 不安や悩みやストレスがあるとき、人間は医師やカウンセラーではなく、友人や家族に話すことでも、9割の人が「ラクになった」と思えます。

 仕事帰りに友人と軽くお茶をする、1日の終わりにちょっとでも人と話す、そんなことで、人は不安やストレスや悩みを溜め込まずに、軽いうちに解消できるのです。

 不安やストレスは、溜まるほど解消が難しくなり、知らず知らずのうちに五月病の原因、すなわちメンタル不調の原因になってしまいます。

 新年度で新しい生活が始まると、それまでの友人や同僚たちとの関係が疎遠になりがちですが、4月はストイックに仕事一本の生活をするのではなく、何でも話せる気心知れた人たちとの交流(飲み会や遊び)を保つようお願いします。

高すぎる期待はストレスに変わる

 五月病の原因となるもうひとつの原因は、自分及び相手に対する“高すぎる”期待です。

 新年度が始まると、多くの人は気持ちを新たにし、自分自身に期待をかけます。お稽古事や自己研鑽は、思った通りにうまくいけばいいのですが、上手くいかない場合もあります。

 そのときに、すぐに諦められる人はいいのですが、自分は頑張りが足りないからもっと頑張らなければいけないと考え、自分をもっと追い詰めてしまう人もいます。

 このようなタイプの人は、周囲からすると何らストレスがありそうでない状況でも、自分への期待が高すぎるために、自分自身でストレスを生じさせてしまい五月病になる人たちもいるのです。

今年のGW10連休のうちにすべきこと

 言うまでもなく、自分に高い期待値をもつことは大切です。しかし、ときには柔軟に考えることも大切です。

 自分の心や体における不調の兆しに気付きつつも、それを打ち消すために頑張ってしまうのは、その期待値が“高すぎる”可能性もあります。そのようなときは、ゴール設定を下げるべきかもしれません。

 4月中にこの2点ができなかった人も、今年は、まだ回避できる時間があるので安心です。それは、今年はGWが10日間あるからです。

 長いGWの間、ぜひ、気心の知れた人たちとの一緒の時間を計画してください。また、自己学習の遅れは、4月中に自分自身を追い込まなくても、ある程度はGWで挽回できるかもしれません。なので、4月にやりすぎなくてもいいとも思います。

五月病は4月の過ごし方に起因する

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 年度が替わり、学校や職場などの生活環境が変わって間もない頃、目立った病気などがあるわけでもないのに「なんだか調子が良くない」と感じてしまう。その状況がゴールデンウィークを経ても改善しない――。こうした症状は、一般的に五月病と呼ばれます。

 4月からの新しい生活環境への変化に上手に適応しきれず、しばらくしてから体や心の不調が現れてしまうのですが、特に5月のGW以降に体調を崩す人が目立つため、五月病と呼ばれています。

 産業医の私は、五月病は4月の過ごし方に起因するものと考えます。まずは、新年度のスタートダッシュから失敗せぬよう、この2点を意識していただけますと幸いです。

 仕事は短距離走ではなく、長距離走です。適度な自己管理と人間関係を保った上でこそ、長く元気に働き続け結果をだせるのだと思います。

<TEXT/武神健之>

【武神健之】

医学博士、産業医、一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事。20以上のグローバル企業等で年間1000件、通算1万件以上の健康相談やストレス・メンタルヘルス相談を行い、働く人のココロとカラダの健康管理をサポートしている。著書に『職場のストレスが消える コミュニケーションの教科書―上司のための「みる・きく・はなす」技術』(きずな出版)、『不安やストレスに悩まされない人が身につけている7つの習慣』(産学社)、共著に『産業医・労働安全衛生担当者のためのストレスチェック制度対策まるわかり』(中外医学社)などがある

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(出典 news.nicovideo.jp)


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